お盆休みも終わり、今日から練習再開。
運良く雨に降られることなく、
みんな重そうな身体を引きずりながら、楽しそうにゲームをしていました。
日本の夏といえば、甲子園。
私は野球も好きなので、なんとなく車のラジオで聴いています。
誰もが知っている通り、日本はサッカーよりも野球の歴史が長く、
野球は国技と言ってもいい競技です(でした?)。
まだ私の世代は、公園で友達と集まれば野球で、
ごひいきのチームがあり、好きな選手の真似をする。
教わらなくてもルールを知り、
”野球ってこうやるもの”という「常識」を、勝手に覚えたわけです。
サッカーの指導者になってから、
プロ野球や甲子園の中継を聞くたびに、違和感を持つようになりました。
それは、子供の頃覚えた、野球の「常識」に。
見逃し三振よりも空振り三振
内野手は腰を落とす
打球は転がせ、センターに打ち返せ
何故なんだろう?
ボールと判断した結果ならしょうがなくないか?
腰落としたら動きづらくないか?
センターに転がしたらピッチャーゴロじゃないか?
きっと理由があるのだろうけど
私にとっては、まったく理に適っていない「常識」なわけです。
そんな違和感を持つようになったのは、
野球よりもずっと歴史の浅い、
日本サッカーの「常識」がおかしいと知ったからでした。
パスはインサイド、シュートはインステップ
ボールをもらう時は声を出せ
トラップはボールを良く見て、足元に入れるな
ドリブルの時は顔を上げろ・・・などなど
疑いもせず覚えた「常識」は、
ビックリするくらいウソばっかりでした。
それを気付かせてくれた尊敬する指導者の方々の「常識」は、
とにかく理に適っていた。
子供達には、サッカーに正解は無いと伝えています。
自分の理に適っているのか、それは1人1人が考えること。
「常識」を疑え。
答えは自分で作り出せ。
結果、行きついた答えが同じだったとしても。
スエルテ東京では、正解が無いのに答えを探させるという
嫌がらせのような指導を心掛けています。
夏休みも甲子園も終盤戦。
私にとってはどちらも他人事。
早く秋になるのを待っています。
